2025年度

第20回 愛知県臨床工学技士会学術大会

第一会場案内
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09:25 09:30 (5分)
開会式

開会式

09:35 11:00 (85分)
特別講演 SL-1 SL-2

大規模災害時の在宅呼吸療法患者の対応を考える

―能登半島地震の災害経験と当院での取り組みを中心に―

講演情報

SL-1:市原 利彦(大隈病院 循環器科 特任顧問)

SL-2:HOT事業者の災害対応について(帝人ヘルスケア株式会社)

司会:樋口 知之(公立陶生病院)

共催:帝人ヘルスケア株式会社

講演概要

大規模災害時における在宅呼吸療法患者への対応をテーマに、能登半島地震での救命救急センター長としての経験と取り組みを紹介。在宅酸素や人工呼吸器使用患者の災害時特有の課題と対策を考察します。

本講演では、公立陶生病院在職中に災害対策委員会委員長およびDMAT代表として災害対応を担当してきた経験から、瀬戸市での酸素供給協定の確立や福祉避難所の整備など、具体的な取り組みを紹介します。東日本大震災、熊本地震、能登半島地震での救助活動から得た教訓を共有し、地域コミュニティ、保健所、行政が連携した体制作りの重要性を強調します。慢性呼吸不全患者のより安心できる環境整備の発展を目指す内容です。
11:05 12:30 (85分)
医療安全部会企画 シンポジウム①

医療事故~あなたは自分を守れますか~

シンポジウム概要

臨床現場で起こりうる医療事故の発生メカニズムと、その後の法的・技術的リスクマネジメントについて考えます。医療事故対応の最前線で必要となる「心構え」と「具体的対策」を、事例と経験に基づいて学びます。

座長:開 正宏(日本赤十字社愛知医療センター)/春田 良雄(公立陶生病院)

SY1-1:刑事事件被疑者になったときの備え~ある冤罪事件の教訓~

演者:相嶋 一登(横浜市立市民病院 臨床工学部 技士長)

刑事事件被疑者となった際の法的知識と自己防衛について解説します。刑事訴訟法の基本原則や「推定無罪の原則」「証拠裁判主義」の意味を踏まえ、捜査過程で直面する可能性のある問題点を指摘。

SY1-2:高気圧酸素治療装置の事故から考えること

演者:戸崎 剛(エア・ウォーター・メディカル株式会社 品質保証室 医療機器G 総括製造販売責任者)

日本では高気圧酸素治療装置の火災による死亡事故が過去5回発生しています。1996年の山梨での事故を中心に、警察の捜査内容や書類送検の焦点について詳述。

期待される成果

  • 医療従事者として身を守るための実践的な知識の獲得
  • 冤罪防止のための黙秘権行使の重要性の理解
  • 医療事故発生時の対応策や自己防衛方法の習得
  • 高気圧酸素治療装置に限らず、生命維持装置や医療機器全般の取り扱いにおいて必要な知識と行動の考察
12:40 13:40 (60分)
共催セミナー①

非侵襲的呼吸管理の過去,現在,未来

セミナー情報

演者:横山 俊樹(公立陶生病院)

司会:春田 良雄(公立陶生病院)

共催:日本光電工業株式会社

非侵襲的呼吸管理の歴史的発展から最新技術、将来展望までを包括的に解説します。呼吸不全治療における非侵襲的陽圧換気(NPPV)、高流量鼻カニュラ酸素療法(HFNC)の適応と限界、臨床工学技士の役割についても考察します。
13:50 15:00 (70分)
学術部会企画 血液浄化 シンポジウム②

透析患者におけるモニタリング技術

シンポジウム概要

透析患者のモニタリング技術に関する最新の知見と臨床応用について考察します。血行動態評価、シャント音解析、透析量測定など、多角的な視点から透析治療の質向上に貢献する技術を紹介します。

座長:金田一 彰洋(新生会第一病院)/岡村直哉(東海クリニック)

SY2-1:透析治療における新たな血行動態モニタリング – シャント肢esCCOによる低血圧予測とその臨床的意義 –

演者:中井 浩司(中部大学 生命健康科学部 臨床工学科)

非侵襲連続推定心拍出量(esCCO)技術の透析治療への応用と有用性を解説します。従来の間欠的血圧測定や循環血液量変化率では捉えきれない急激な血行動態変化を検出できます。

SY2-2:電子聴診器HVSIモニタのこれまでとこれから

演者:鈴木 裕章(医療法人偕行会 安城共立クリニック 臨床工学部)

シャント音を数値化することでバスキュラーアクセス(VA)機能の客観的評価を可能にした電子聴診器HVSI(Hemodialysis Vascular Sound Index)モニタについて解説します。

SY2-3:透析モニタリングにおける透析量モニタ(DDM)の活用について

演者:前田 純(一宮市立市民病院 医療技術局 臨床工学室)

透析液排液の紫外光吸光度変化率から溶質濃度変化を連続的に測定する透析量モニタ(DDM)の臨床応用と有用性について報告します。
15:05 16:35 (90分)
学術部会企画 集中治療 パネルディスカッション⑤

隣の集中治療室を見てみよう~現在までとこれから~

パネルディスカッション概要

愛知県内の異なる病院の集中治療室での臨床工学技士の役割や業務内容、取り組みについて比較・検討します。各施設の特色ある取り組みから今後の集中治療領域における臨床工学技士の可能性を探ります。

座長:見須 有祐(公立西知多総合病院)/藤浦 拓也(藤田医科大学岡崎医療センター)

PD5-1:当院のClosed ICUにおける臨床工学技士の実際

演者:小島 将稔(総合大雄会病院 医療技術部 臨床工学科)

Closed ICUにおける臨床工学技士の具体的業務内容と他職種連携について報告します。当院では兼務体制でICU業務を実施し、主に血液浄化および補助循環の管理を担当。

PD5-2:当院での集中治療室におけるタスク・シフト/シェア

演者:落合 友彌(日本赤十字社愛知医療センター名古屋第一病院 臨床工学科)

日本集中治療医学会の安全管理指針に基づく当院の取り組みを紹介します。持続的腎代替療法における医師不在時の対応や、呼吸療法認定士によるジャクソンリースでの用手換気実施、SBTプロトコルの運用など。

PD5-3:当院における集中治療業務のタスクシフト・シェアの取り組み

演者:間瀬 健太朗(一宮市立市民病院 医療技術局 臨床工学室)

当院の集中治療業務におけるタスクシフト・シェアの取り組みを報告します。OPEN-ICU体制の3部署に対し、ICU専任技士が対応。

PD5-4:Closed ICUにおける広域ECMO搬送を含めた集中治療業務への関わり方

演者:清水 弘太(藤田医科大学病院 臨床工学部)

Closed ICUにおける臨床工学技士の役割と、特に東海北陸地方初のECMO搬送への取り組みを紹介します。ECMO搬送ではCE2名が乗車し、医療機器管理や設備操作を担当。
16:40 17:20 (40分)
日本臨床工学技士連盟

診療報酬・連盟について(未定)

講演情報

演者:太田 圭洋(名古屋記念財団 理事長)

司会:小塚 信(総合大雄会病院・大雄会第一病院)

本セッションでは、日本臨床工学技士連盟の活動と診療報酬改定の動向について解説します。臨床工学技士の業務に関連する診療報酬項目の変遷や、次期改定に向けた取り組み、政策提言活動などを考察します。
医療技術の進歩や社会環境の変化に伴い、臨床工学技士の役割は拡大し続けています。医療機器の安全管理や特定保守管理、各種医療技術の評価、タスクシフト・シェアの推進など、臨床工学技士の専門性を活かした診療報酬上の評価について考察します。
17:25 17:40 (15分)
BPA表彰式 閉会式

BPA表彰式・閉会式

Best Presentation Award表彰および大会閉会

皆様のご参加に感謝申し上げます。